2015年F1開催国


2015年のF1も、みどころが満載です。まず、23年ぶりにメキシコグランプリが開催されることが話題を呼んでいます。
メキシコグランプリが開かれる「エルマノス・ロドリゲス・サーキット」の特徴は、2300メートルもの高地にあるということです。高地で空気が薄いところでカーレースをするのにはポイントがあります。空気の薄いところではエンジンの出力が15%ほど低下します。普段とかなり感触が違うため、かつてはメキシコグランプリで大番狂わせが起こることも多々ありました。

例えば1965年には、リッチー・ギンサーがドライバーを務めたホンダが初優勝を果たしています。ホンダはそれまで入賞もままならず、かなり弱いチームでした。そんなホンダが勝てたのは、メキシコの低気圧環境化で最大限に力を発揮する方法を知っていた中村良夫という監督の力が大きいのです。中村監督はかつて戦闘機エンジンの開発をしていた人物で、空気の少ない環境でどのような燃料を使うべきかという事を熟知していたため、他のマシンよりも早く走らせることができたと言われています。このような、特徴的な条件のもとで普段は予想できないような展開まっているメキシコグランプリ、いまからとてもたのしみです。

2015年も、オーストラリアグランプリからF1が始まります。オーストラリアはイギリスからの移住者が多い土地柄もあり、カーレース文化が根付いています。一番最初に開かれたオーストラリアグランプリはなんと1928年。また、F1グランプリの一部になったのは1985年です。当時はアデレード市街地コースが使われており、追い抜け追い越せのレース展開が多く見られるため観客からはかなり好評だったものの、ドライバーにとっては厳しいコースだったようです。そんなこともあってか、1996年からはアルバートパークサーキットに舞台が移されています。記憶に残るレースとしては、1989年のグランプリがあります。土砂降りとなったオーストラリアグランプリ当日、関係各所からの反対を押し切って強行されたレースでは、トラブルが頻発。多くのマシンがスピンや接触を繰り返し、なんと完走したのは26台中8台という結果に。ちなみにこのレースでは中島悟が大活躍し、23位からスタートして4位までいくという快挙を成し遂げました。逆境に強い中島らしさを見せたと言えます。ただ、F1といえどもドライバーの安全が第一ですから、悪天候の場合は慎重に開催を判断して欲しいものです。